夢のセミリタイア(FIRE)とは?計画や資産形成の方法・失敗を防ぐコツなど関連網羅

読者の皆さま、当ブログサイトにご訪問頂きありがとうございます。

30歳でセミリタイアを決意し、目標より3年早い37歳でセミリタイアを叶えました。セミリタイア生活はまだ2年目ですが、7年間の準備期間で知り得た情報・経験からセミリタイアのいろはについて一挙まとめてみました。

皆さまのセミリタイア計画の成功に少しでも役立てば幸いです!

モリランド
モリランド
本記事をサマリー記事として、気になる部分は詳細記事で確認してみてくださいね。

セミリタイアとは?基本の考え方や条件を知ろう

セミリタイアとは何か近年、日本でも徐々に広がりを見せている早期リタイア(アーリーリタイア)ですが、そんな早期リタイアの中にも「完全リタイア」「セミリタイア」「ミニリタイア」など幾つかの種類があります。

早期リタイア(アーリーリタイア)
完全リタイア リタイア後は一切仕事をせず生活
セミリタイア リタイア後も簡易的な仕事で収入を得ながら生活
ミニリタイア 半年や年など限られた期間だけリタイア生活

早期リタイア(アーリーリタイア)とは一般的な退職時期を待たずに仕事や会社を引退することです。当ブログではそんな早期リタイアの中でも、「セミリタイア」に焦点をあて、具体的な計画方法や資金を集める方法などを網羅的にご紹介していきます。

セミリタイアの広がり

名門大を卒業して大手企業に就職し、65歳まで勤め上げるのが成功の道。そんな固定概念はここ10年で徐々に色あせ、企業は年功序列や終身雇用からパフィーマンス重視へと変化し、個人の仕事観・人生観も少しずつ変化してきました。

「一生に一度の人生、組織や常識に縛られず自由に生きたい」「若い内に稼いで早く仕事から解放されたい」など、従来の型にはまった生き方とは違った人生を望む人が増え、日本でも世代を問わず「セミリタイア」を目指す人が増えてきています。

ちなみに早期リタイアは海外でも関心を集めていて、特に欧米ではFIRE(ファイア)と呼び、経済的自立(Financial Independence)と早期退職(Retire Early)の両立を目指すムーブメントが広がっています。

セミリタイアの条件とは

セミリタイアの条件として明確に決まったものがあるわけではありませんが、管理人の私見では少なくとも以下の4つの条件をクリア出来れば、セミリタイアの失敗を限りなく防げると思います。

  1. セミリタイアの先に、明確な目的や望む暮らしがある
  2. 暇を持て余さないだけの趣味や自分なりの過ごし方がある
  3. 衝動的な思い立ちではなく、確実性の高いプランに基づいた決意がある
  4. リタイア後も安定して生活できるだけの貯蓄と収入を確保できる

特に、セミリタイア後は現役時代と比べ収入が激減するわけですから、先の長い人生を健全に生きていけるだけの蓄えがある事は必須条件です。

どの程度の貯金がセミリタイアまでに必要なのかは、その人その人の生活スタイルや水準によっても差がありますが、まずは基準値を参考にセミリタイアの資産条件をイメージしてみるとよいでしょう。

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年代・世帯別のセミリタイア条件や注意点

年代・世帯別セミリタイア資金と方法セミリタイアに必要な資産条件以外にも、資産形成の方法やセミリタイアにおける注意点は、年齢や家族構成などによっても大きく変わってきます。

中でも20代などでセミリタイアを目指す場合、資金形成のための期間が短くなる上、セミリタイア後の人生の方がうんと長いわけですから、その分貯めておくべき資産も相当な額になります。また結婚や出産などの環境の変化にも注意が必要です。

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30代・40代・50代のうち、特にセミリタイアが多くなるのが40歳以降。20代などと比べ資産形成期間が長く、既にある程度のお金を蓄えていることも理由の一つです。

一方、30代を超えると結婚し家族のある場合も多く、自分の意志だけでセミリタイアに踏み込むことが出来ないなど、資金面以外でもセミリタイアへのハードルは高くなります。

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年代別!30代/40代/50代のセミリタイアに必要な貯金額や準備方法を紹介30代・40代・50代でセミリタイアを目指す人が増えていますね。セミリタイア後に必要な資産は年代によって大きく変わってきます。本記事では30代・40代・50代の年代別に、セミリタイアに必要な貯金額の計算方法や準備方法をご紹介します。...

年齢に関わらず、独身男性や独身女性の場合は選択肢の自由度が高く、セミリタイアへの障壁は比較的少ないです。セミリタイアに必要な貯金額が少なくて済むのはもちろん、自分の思い通りに生活水準を調整し、状況に応じて小回りの効いた対応ができるのも独身者ならではのメリットです。

年代別!独身男性・独身女性のセミリタイアに必要な貯金はいくら?
年代別!独身男性・独身女性のセミリタイアに必要な貯金はいくら?セミリタイアにおいて独身であることにはメリットが沢山。そんな独身男性・独身女性に焦点を当ててセミリタイアに必要な貯金額やリタイア後の暮らし方・注意しておきたいことなどを紹介します。...

セミリタイア資金は貯金と資産運用で効率よく貯めよう

セミリタイアと資産運用セミリタイアでは、本来の退職時期を何年・年十年と繰り上げて早期リタイアするため、年齢や家族構成によっては数千万~1億円を超える資金を貯めておかなければなりません。

本来の65歳の退職時期まで働いても、余裕のある生活を送れる方ばかりではないですが、では一般のサラリーマンや会社員の女性がこれ程の大金を貯めてセミリタイア(FIRE)を叶えるにはどうしたら良いのでしょうか。

答えは、自分の他に「お金に働いてもらう」投資を取り入れる事です。もちろん節約をしながらコツコツ貯金をしても、少しずつお金は貯まっていくでしょう。しかし超低金利時代の今、銀行預金だけでは資産を増やせないのは勿論、インフレによる目減りだって招きかねません。

特に短い資産形成期間で大きな資金を準備しなければならないセミリタイアでは、資産運用でお金を働かせるという手段を利用しない手はなでしょう。

資産運用の方法は、株や投資信託・不動産投・FXなど様々ですが、比較的安全な運用方法を選び、十分にリスクヘッジを掛けながら運用すれば、初心者でも安定的に資産を増やして行くことが可能です。

資産運用でセミリタイア資金を作る!おすすめ投資法4選
資産運用でセミリタイア資金を作る!おすすめ投資法4選セミリタイアに向けた効率的な資産形成のためには投資という手段を使わない手はありません。本記事では資産運用の基礎知識からおすすめの投資方法・失敗を防ぐコツ・投資でセミリタイアを叶えたブログなどをまとめてご紹介します。...

知っておきたいセミリタイア後の税金・社会保険料事情

セミリタイア後の税金や社会保険料セミリタイアにあたって必ず押さえておきたい事の一つが税金や社会保険料の仕組みです。

サラリーマン時代には給与から天引きと納付も手間いらずで、かつ会社が半額負担してくれているお陰で少なく抑えられている税金や社会保険料。

しかし、会社員を辞めると面倒な確定申告や納付手続きが降りかかるだけでなく、会社負担が無くなり税金や社会保険料の重みがぐっと増してしまいます。

複雑で懸念されがちな税金や社会保険料の仕組みですが、年収額によっては納付の免除や減免を受けられるなど、セミタイア生活の助けになる有難い制度も用意されています

いざセミリタイアをしてから手続きに困る、税金や保険料で損をすることがないよう事前に確認し、必要に応じて役所などに相談しておくと良いでしょう。

セミリタイヤ後の税金・社会保険料はどうなる?
セミリタイア後の税金や年金などの社会保険料はどうなる?セミリタイア後は税金や社会保険料の金額や支払い方法が変わるため注意が必要です。本記事では税金や社会保険の基本の仕組みや、お得にセミリタイア後を送るためにぜひ利用したい控除制度などを解説します。...

セミリタイア後の暮らしは?仕事や居住地も考えよう

セミリタイア後の暮らしセミリタイアの計画では、セミリタイアを達成するまでのプランニングに目が行きがちですが、最も大事なのはセミリタイア後にどう暮らしていくかではないでしょうか。

セミリタイア後は、会社を中心に居住地を考える必要もありませんから、田舎に戻ったり、地方に移住したり、場合によっては海外に移住するのも選択肢の一つです。会社に通う必要がないなら家賃や物価の高い都会に拘る必要はないですよね。

セミリタイヤ後に移住するなら?海外・国内人気移住先
セミリタイア後に国内・海外移住するならどこがおすすめ?折角セミリタイアするのなら今の拠点に縛られず、国内・海外など好きな場所で移住生活を送るのも良いでしょう。本記事では移住生活のメリットや失敗例も交えながら、セミリタイア向けにおすすめの国内・海外の移住先を紹介します。...

またセミリタイアでは、リタイア後も簡単な仕事やアルバイトで収入を得ながら生活するのが基本。無理に高い収入を得る必要はなく、自分の自由な時間や心の余裕を阻害しない程度の簡単な仕事や、自分が好きと思える仕事などに挑戦してみると良いでしょう。

最近はクラウドソーシングサービスなどを通じたオンラインワークの案件も増えていますので、住む場所や時間にとらわれない働き方も可能です。

セミリタイヤ後におすすめの仕事・アルバイト
セミリタイア向けおすすめの仕事・アルバイト11選セミリタイア後は自由な時間を阻害しない程度に、短期間や短時間バイトなどの最低限の仕事で収入を得ながら生活するのが基本です。本記事ではセミリタイア後に検討したいおすすめの仕事11選のほか、仕事をする上での注意点やメリットなども併せてご紹介します。...

セミリタイアブログから失敗を防ぐテクニックを学ぼう

セミリタイアブログセミリタイアを達成するための術やセミリタイア後の暮らしは、人によって千差万別。

生活費を抑えるために地方に激安の不動産を購入して暮らしたり、少ない資金でも物価の安い国で悠々自適な生活を送ったり、投資配当や運用利益で働く時間を抑えたり。

しかし残念ながら夢に見たセミリタイアが全てが成功に終わるわけではありません

セミリタイアという暮らし方自体が肌に合わず不安を感じたり、時間を持て余したり。資金のプランニングが甘く、必要なお金が不足しセミリタイア生活を続けられなくなったりといった失敗例も尽きません。

そんなセミリタイアのリアルな生活を綴った日記ブログはまさに「生きた参考書」。テクニックを拝借したり、反面教師にしたりと、後悔しないセミリタイアを目指す者ならこうしたブログでの情報収集は欠かせません。

セミリタイヤブログから実例を学ぶ!失敗しないためのセミリタイヤ術
セミリタイアブログから実例を学ぶ!失敗しないためのFIRE生活術セミリタイア生活は個人の生活水準や趣向によっても様々。セミリタイアを目指すなら基本知識だけでなく、先人達のブログからアイディアを頂くのもおすすめ。本記事ではセミリタイア生活を公開するブログから、リアルな事情や失敗例などをご紹介します。...

セミリタイアに向けた挑戦と努力の先には、思い描いた通りの充実した生活があってほしいですよね。緻密でかつ余裕を持たせた資金計画、事前の情報収集、長期的な人生プランなど、これでもかというほど詳細にプランを描いておくのがセミリタイア成功の道です。

さて、以上がセミリタイアのサマリーでした。プランニングや資金形成方法の詳細・早期リタイア後の暮らしや税金などの詳細は、上でご紹介した各記事でより詳しくご覧になってみてください。

では、夢のセカンドライフ、セミリタイアに向けて皆さん頑張りましょう!

サイト管理人のプロフィール

セミリタイア入門ガイド管理人森大陸セミリタイア入門ガイドを運営している森大陸(もり ひろむ)です。中学時代のあだ名は「モリランド」。その後四半世紀が流れた今でも地元では「モリランド」と呼ばれているアラフォー男性です。

名前 森大陸(もりひろむ)通称:モリランド
年齢 アラウンドフォーティ
ステータス 独身(恐らくこれからもずっと)
経歴 経済学部を卒業後、工業機械メーカーの海外営業として海外を飛び回りながら15年間サラリーマン生活を送る。その後37歳でセミリタイア生活に突入。
好きなこと フットサル、旅行、写真、シーシャ

父は小さな開業医、兄は勤務医、親戚も医者という環境の中で、異端児な僕だけ違う道を歩むことになりました。大学を卒業して就職したのは老舗工業機械メーカー。配属された海外営業部で一番規模の大きい中東市場を任せてもらい、1年の半分は海外にいるようなサラリーマン生活を送ってきました。

20代の頃はまだ終身雇用に疑問を抱いていませんでしたが、中東での様々な出会いにより徐々にその意識は変化。

あるパキスタン出身の友人はドバイで20代・30代にて財を築き、所有する不動産で不労所得を得ながら自身はカナダに移住。レバノン人の友人は、カタールの会社で実力を買われ、若くして資産を蓄えた後にアメリカで隠居生活。

などなど、終身雇用というアイディアとは無縁の人たちに囲まれ、30歳の時、僕もついに憧れのセミリタイアに向けての準備をスタートしました。

予定では40歳でのセミリタイアを目指していましたが、思いのほか資産形成が順調に進み、37歳でセミリタイアを達成。今は資産運用による不労所得、不定期の翻訳や執筆、写真の販売など生計を立てながら、のんびりセミリタイアを満喫中しています。

モリランドのセミリタイア資産公開

セミリタイアのスタイルや資産形成状況などは千差万別なので、あくまで参考として僕のお財布事情をご紹介します。

ちなみに僕の場合、お酒やたばこを一切をしないことや、家族や親せきからうちは長生きの家系だ言われていたので、日本の平均寿命よりも5歳長い90歳ベースで計画をしていました。こればかりは本当に分からないですが、念のためです(笑)

セミリタイア時の資産 約4500万円
(流動資金2000万円・運用資金2500万円)
セミリタイア後の労働収入 (税金・保険料を抜くと)
月平均4~6万円程
セミリタイア後の生活費 12万円を超えることはほぼない

30歳からセミリタイアを決意した僕ですが、当時は新車の購入や結婚式の話題で盛り上がる同僚を横目にひたすら貯金の日々。同期が購入したBMW3シリーズのMスポーツを見せてもらった時は正直羨ましかったです(笑)

そんなこんなで心揺れる時もありながら、貯金+投資で37歳で早期リタイアを達成しました。今は資産の半分以上を、株式投資・投資信託・ヘッジファンドに分散して運用。投資信託は海外株式とJ-REIT中心で、残りは日本株で運用するBMキャピタルというヘッジファンドに一部を投下しています。

このファンドが結構頑張ってくれていて、換金していないので今は月々マイナス分を貯金から切り崩したりもしますが、投資収益も入れたら月々プラスで安定して暮らしています。

よく読者の方からファンドについて質問されるのですが、本当に簡単な事しか説明できないので、関心のある方はBMキャピタル完全ガイドなどのサイトで色々詳しく見られてみるとよいですよ。

リタイア後は1年に1回は長期で海外旅行に行きたいと計画していたのですが、世界的なコロナのパンデミックで今は巣籠り中。早くセミリタイアを本格的に楽しめる時が来れば‥と日々祈ってます。

このサイトを通して伝えたいこと

日本でも徐々に広がり始めた「セミリタイア」ですが、まだまだセミリタイアという暮らし方を知らない、現実味のある選択肢として認識していない方も多いですよね。

セミリタイアを万人の方におすすめする訳では決してないですが、生き方の選択肢の一つとして、セミリタイアによりもっと楽しく人生を送れる人も一定数いると思います

ただし、十分な下準備と計画なしにセミリタイアを実行するのはあまりにも無鉄砲。確実性が高く、肉体的・精神的・経済的に開放されたセミリタイア生活を送るのであれば、失敗しないためのポイントや資産形成の正しい知識を備えておくことは必須です。

僕もまだセミリタイア歴は浅いですが、準備期間中に知り得た知識や失敗談、僕なりのセミリタイアについての考え方など、ささやかながら、これからセミリタイアを目指す方のお力になれればと思っています。